『夏』 ~エド~
「あ~~~熱ぃ~~~~」
「はい、冷たいタオル」
「サンキュ~~~~」
ぐったりと溶けるエドは冷たいタオルを機械鎧に巻き付ける。
「ぜってぇ俺お前より熱いぞ。ってか機械鎧熱こもりすぎ……」
「あはは、仕方ないよ。何なら氷水持ってくる?」
「あ゛~~夏嫌い!!」
「は~い、図書館では静かにお願いしま~す」
「……くそぅ」
悪態を付きながらエドはまた本を読み直す。
だけど熱くて集中できるはずもなくて、ぼぉ~っと隣にいる彼女を見つめた。
……胸元が汗ばんでて……何とも……
「っ…ち、ちょっとエド!?」
「知ってるか?熱は温度が高い方から低い方に移るんだぞ?」
「し、しってるけど……熱いっ!離して…!」
この茹だるような熱さの図書館でエドは恥ずかしげもなく抱き付いてくる。
「こうすれば少しは俺が涼しくなるかな~と」
「それじゃぁ私が余計に熱くなる……っ!」
唇を塞がれ、いつもより熱い塊を押し込まれる。
「んん~~~!!あ、熱い~~~!」
「少しは俺の気持ちがわかったか?」
声が大きかったのか、図書館にいた人達がみんなこっちを見ていた。
あまりに恥ずかしくて肩を震わせて、私は思いっきりエドを突き飛ばした。
「……ってぇ…」
「エドのバカ!嫌い!!」
「な、お、おい!」
手を伸ばすが、それは虚空を掴んだ。
エドの気持ちは今、南極に遭難した気分だった。
「……あ~……何やってんだ俺…」
ガックシと項垂れ、代わりに冷や汗が溢れる。
「……少しは冷えた?」
「…!」
エドが沈んでいる所を見計らって、冗談っぽく舌を出して笑った。
「……ごめん…」
「いいの、私もごめんね……」
私が未だに肩を落としているエドに近づいて、ゆっくりと抱きしめた。
「な、お前……熱いだろ?」
「熱くないよ、エドだもん」
私はギュッと腕の力を込めて囁いた。
「だって……エドの傍にいると私はいつも熱いの」
嬉しくて恥ずかしくて、溶けてしまいそう……
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私の手にかかると何故かエドはエロ属性。